空き家の片付け、遺品の整理方法について

遺品整理は必要か

空き家を売るにも貸すにも、まずはその空き家の中の大量の遺品や残存物を処分しないと始まりません。
特に高齢者は、物資不足の戦中戦後を生きてきたため、もったいないからということで、あらゆる物を捨てないでため込んでいるケースが多々あります。
下手したらごみ屋敷となっているかもしれません。
京都市では、ごみ屋敷に対して行政代執行による私有地のごみ撤去が実行された事例もあります。
それで、空き家対策として、売るにも貸すにも、まず家の中を空にしてから始める必要があります。
確かに、遺品整理は、大量にあるだけでなく思い出の品もあるため、残された家族にとって心情的にとても難しい作業となります。
しかし、現実的に遺品全てを保管することは不可能です。
それで、処理方法を遺品ごとに考慮したうえで、計画的に整理整頓をしていく必要があります。

遺品の整理方法のパターン

遺品の整理方法については、大きく分けて6パターンに分けることができます。
1.形見分けをするもの
2.換金できるもので小さいもの
3.換金できるもので大きいもの
4.換金できない事情があるもの
5.廃棄可能な不要物
6.廃棄不可能の不要物
上記について、主な整理・処理方法を説明します。
1.について。これは自宅に持ち帰り、家族親族内で分配します。
2.について。これは自宅に持ち帰ることができます。
3.について。これは買い取り業者を呼び、査定後売却または保管です。
4.について。これは仏壇などで、お炊き上げまたは保管となります。
5.について。これは買い取り業者を呼び、査定後に売却。または一般ごみとして廃棄をします。
6.について。これは買い取り業者を呼び、査定してもらって売ります。または業者に廃棄を依頼したり、ご自身で最終処分場に持ち込み廃棄します。

遺品整理としてまず行うこと

空き家の遺品整理として大切なのは、その家に物を残しておかないということです。
遺品整理の第一歩は、まず行うことは上記の通りで、物を分類することです。
そして、1.形見分けにするものと、2.換金できるもので小さいものを、先にまとめて自宅に持ち帰っていくことができます。
目安として、「この空き家から自宅に持ち帰るものはない」というレベルまで、徹底的に空き家の中を調べて、持ち帰りリストに記入し、まとめて搬出することになります。

遺品の分別をする方法

この時点で、空き家の中は、大きくてすぐに持ち出せないものと廃棄予定の物だけになっていると思います。
具体的には、換金できるもので大きいもの、換金できない事情があるもの、廃棄可能な不要物、廃棄不可能の不要物となっています。
この時点で、4色のビニールテープを用意します。
そして、ビニールテープを、物品ごとに決めて分類して、すべての残置物にいずれかのテープを張り付けていきます。
このように、すべての物品を4色に分けることによって、中古品買い取り業者を呼んだ時に、「この色とこの色のテープの貼ってあるものだけを査定してください」などと依頼することができます。
また、ごみ処理業者を呼んだ時にも、「この色とこの色のテープの貼ってあるものだけを運び出してください」などと依頼ができます。

別途保存する物について

銀行預金通帳、クレジットカード、日記、はがきや年賀状、不動産の登記済証のような貴重品は、上記の6分類とは別に保存します。
インターネットサービスやゴルフクラブ会員権、レンタルビデオ会員権など、有料サービスを契約している場合は、会員証をチェックしながら、解約処理時に使用します。
別途保存する品目は、以下の通りです。
1.銀行預金通帳、印鑑
2.クレジットカード、デビットカード
3.株券、債券、ゴルフ会員権
4.日記、手帖、メモノート
5.住所録、電話帳、名刺
6.携帯電話(メモリーカードのみ保存も可能)
7.不動産の登記済証、各種契約書、金銭消費貸借契約書
8.年金手帳、保険証券(生命保険、傷害保険、自動車保険、火災保険等)
9.会員証(有料サービスの解約時に必要)
10.自営業者なら会計帳簿、決算書類、領収書、レシート等
11.鍵
こうやって、品目別に分けることによって、やっと片付けのスタートラインに立つことになります。

空き家の遺品整理サービスについても、弊社をはじめ、様々な会社が様々なサービスを行っています。
弊社では、不要となった自動車の買取も行っております。
空き家の整理についてもお困りの場合は、弊社または当職においても相談を受け付けております。
またお気軽にお問い合わせください。

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