シロアリ被害の対策方法について

まず業者を呼ぶ

空き家を取り壊すのではなく、売却や賃貸等で活用したいが、実際家が老朽化してしまうと、シロアリの被害が及んでしまうことがあります。
そのままでは使用できない、活用できない、ということになりかねません。
また、シロアリは、家の境界線を越えて、隣地にまで被害が及ぶという、ご近所迷惑になる可能性もあります。
それで、シロアリの被害が疑われる場合は、どうしたらいいでしょうか?
まず、至急シロアリ駆除業者に連絡をして調査してもらい、必要に応じて駆除や予防工事を行う、ということになります。
一般的に、シロアリ調査は無料という業者が多いです。
シロアリ駆除ですが、自分でできるというものがあります。
何しろ安上がりです。
今は、ホームセンターで、DIY向けに様々なシロアリ駆除に関する商品が市販されていますので、それらを使うということが考えられます。
ただ、殺虫成分ですので、使い方をよく確認して使用するということになります。
また、業者に駆除を依頼する場合の費用は、床面積1㎡あたり3000円が目安となります。
これより安いものも、ホームセンター等で見かけますが、薬剤処理する範囲や施工方法の違いなど、将来にリスクが残る場合もあります。
それで、単に価格を比較するだけでなく、保証期間や保証内容などを十分に検討する必要があります。
また、すべての種類のシロアリが駆除できるわけではなかったりします。
その種類も事前によく確認する必要があります。

シロアリ被害にあってしまった箇所のリフォーム方法

シロアリ駆除後には、必ず被害箇所を調査し、補修や修繕・リフォームを行うことが必要となります。
これも、建築の専門知識や修繕の技術のある会社に依頼する必要があります。
次に、具体的にどういった修繕ができるかについて記します。
1.柱の補強
シロアリの食害を受けた柱は、大変強度が低下します。
それで、柱の交換が必要になります。
仮設の柱と、油圧ジャッキで建物を支えながら、シロアリの食害を受けた柱を撤去し、新しい柱に交換します。
また、柱脚と柱頭は、柱の引き抜けを防止するため、金物を使用して、土台や梁などと緊結します。
建物の隅柱、通し柱など、取り換えができない場合は、根継ぎを行います。
根継ぎとは、柱の腐った部分を取り除いて、その部分を新しい材でつぎ足すという工事です。
これらの工事は、強度を回復するためのものですので、そういった工事のできる業者に依頼することが必要となります。
また、それらの工事の後に、防腐、防蟻処理を合わせて行うこととなります。
2.土台の補強
土台は、アンカーボルトなどの制約があるため、交換するには大掛かりな工事となります。
そのため、部分的に交換します。
シロアリ被害を受けている部分を、ノミできれいに撤去し、新しい材をはめこんで金物で補強します。
その後必ず、防腐、防蟻処理を行います。
3.外壁下地材の補修
外壁、サッシ廻り、バルコニー周辺から雨漏りがあると、外壁の下地材がシロアリ食害にあって、ボロボロになることがあります。
痛んでいる外壁と下地材を撤去して、工事のやり替えを行います。
4.床組の補修
柱や土台だけではなく、シロアリ食害が大引き、根太、床板にまで及ぶこともあります。
それで、被害を受けた木材はすべて交換し、防腐防蟻処理を行います。

シロアリ被害箇所の修繕はお早めに

シロアリ被害箇所を早期に発見すると、修繕も比較的軽微で済みます。
しかし、かなり食害が進みますと、大掛かりな工事をしないと、十分な補修、修繕、そして活用ができなくなる恐れがあります。
それこそ、せっかくの家を活用できずに、もう取り壊ししかない、ということになりかねません。
それで、補修工事が大掛かりにならずに済むように、定期的な点検を行って、シロアリ被害のサインを見落とさないようする必要があります。

どういう業者に駆除を依頼するのか

よくあるのが、突然家に訪問してきて、無料点検を口実にして、言葉巧みに近づいてきます。
「無料で点検しています、見せてください。」などというわけです。
そして、実際以上に状態が悪いと言って、不安をあおって、高額な契約を勧めてきます。
こういう業者は、最初からまともな工事は期待できず、さらに余分なものまで購入させられる場合まであります。
そういった、悪質業者に騙されて契約された場合でも、クーリングオフをすることができます。
そして、悪質な訪問系の業者ではなく、地元の信頼できそうな業者に依頼し、複数の業者の相見積もりを取って、比較検討する、ということが必要になります。
そういった確実な業者に依頼をすることが大切になってきます。
日本は、高温多湿で、シロアリも発生しやすいです。
しかし、何といっても、所有者の資産でもある空き家であり、放置すると近隣の家まで被害が出てしまいますので、シロアリに食い荒らされないように処置を施すのは、まずは所有者の責任となってきます。

シロアリ被害を防止したり、シロアリ食害の修繕に、様々な会社が様々なサービスを行っています。
シロアリ被害に対処する空き家の管理についてもお困りの場合は、弊社または当職においても相談を受け付けております。
またお気軽にお問い合わせください。

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