シロアリの発生しやすい箇所と予兆について


放置している空き家には、よくシロアリが発生しています。
床がブヨブヨになっている、柱の周りに木のくずみたいなのがあるなどの現象が見られたら、シロアリによる食害です。
シロアリを放置しておくと、最終的には建物が地震等で崩壊してしまいます。
駆除したらまた住めるようになりますが、それもまたケースバイケースです。
今回は、シロアリ対策について、ご説明したいと思います。

シロアリ発生の原因

シロアリが発生しやすい原因として、下記の3つが挙げられます。
1.湿気(水分)があって風通しが悪く、乾燥していないこと
2.食べ物(木材、木片、段ボールなど)があること
3.クロアリなどのが外敵がいないこと
つまり、シロアリ被害を防止するためには、上記3条件を排除することとなります。

シロアリが発生しやすい箇所

シロアリが発生しやすい箇所は、水を使用する所です。
つまり、浴室、洗面所、トイレ、キッチンなど水回り周辺の柱や土台となります。
玄関床を水洗いする場合は、そこもシロアリ被害を受ける可能性が出てきます。
また、家の北側の水回り設備から漏水がある場合も、シロアリが繁殖する環境となります。
浴室タイルや目地が割れている、ドアの下が傷んでいるなら、シロアリ被害を受けている可能性が高いといえます。
また同様に、雨水が床下に流入したり、浸水があった場合も、要注意です。
また、基礎の床下部分の通気状態が悪い、家の周囲の地面に直接木材を置いている、などですと、たちまちシロアリが発生してしまいます
その他に、空き家によくあるのが雨漏りです。
雨漏りで天井裏や壁の中の木材が湿ってしまうと、シロアリが繁殖していきます。
それで、シロアリ被害を避けるために、万が一水漏れや雨漏りが発生した際には、念入りに点検を行い、異常があった場合、放置せずに早急に対策することが必要になります。
つまり、管理されていない空き家は、雨漏りなどもしやすく、シロアリ天国になりやすく、またシロアリは移動するので、近所の家にも迷惑をかけてしまう、ということになってしまいますので、空き家といえども放置できないということになります。

シロアリの種類について

国内には、在来種のヤマトシロアリやイエシロアリがいます。
その他に、外来種のアメリカカンザイシロアリがいます。
在来種は、暗くて湿った場所を好んで、土の中を移動し、えさとなる木材を探しています。
しかし、この外来種は、乾いた木材の中でも生息できるので、より手ごわい存在です。

シロアリ被害の予兆

先日も大阪地震がありましたが、日本は地震の多い、地震大国でもあります。
家の土台や柱がシロアリの食害を受けてボロボロになってしまったら、大地震が来たら倒壊してしまう危険性があります。
それで、シロアリ被害は放置できない問題です。
シロアリ被害にはいろいろな予兆、サインがあります。
1.まず、羽アリをみかける、ということがあります。
4月から5月ごろがヤマトシロアリ、6月から7月ごろがイエシロアリが飛来する時期です。
そういった羽アリが飛来すると、その家で産卵して、シロアリが繁殖する可能性が高くなります。
しかし、羽アリでも、有害なもの、そうでないものがあります。
見分けしにくいため、シロアリ駆除業者に相談してみるのが、正しい対処方法となります。
2.次に、蟻道を見つける、ということがあります。
床下、押し入れなどで、蟻道を見つけることがあります。
この蟻道とは、土や排泄物で作られたシロアリのトンネルのことで、基礎や床束、土台、壁の表面に作られます。
光や乾燥を嫌うシロアリは、このトンネルを通って移動しますが、蟻道が発見された建物は、ほぼ間違いなくシロアリ被害を受けています。
3.また、家の周辺にある廃材や木片、木製の柵や門柱などにシロアリの食害がみられるという現象もあります。
庭にある木材は、シロアリが最も生息しやすい場所です。
それで、使わない廃材は敷地内から至急撤去することが必要です。
もし廃材にシロアリが巣くった跡があるなら、すでに建物内に侵入している可能性があり、専門業者に調査依頼をすることが必要です。
4.洗面室、トイレ床がぶよぶよしたり、歩くと沈む場合があります。
歩いたとき床がなんとなくふわふわして違和感があったり、扉の建て付けが悪くなったりすると、シロアリ被害の可能性があります。
床下点検口からのぞいてみて、蟻道や糞などがあれば、シロアリ食害があることが確認できます。
5.建物一部に、中がすかすかになった木材や木のくずのようなものがある。
シロアリは、木材の柔らかい部分を食べて、硬い部分は残します。
それで、内部を食害するということです。
シロアリの食害を受けた木材は、ハンマーで叩くと空洞音がしたり、ドライバーでつつくと簡単に穴が空いたりします。
中がすかすかの木材を見かけたら、シロアリの食害を受けています。
この場合も至急対策が必要です。
6.木材の近くに砂粒状のものをたくさん見かける。
これらは、アメリカカンザイシロアリの糞です。
床に砂粒状の糞が発見されましたら、それは天井から糞が落ちてきた可能性があります。
アメリカカンザイシロアリは、乾燥した木材を食害し、外に糞を輩出します。
この場合も対策が必要です。

すぐに対策を

シロアリは、建物を徐々に破壊します。
ご近所にも飛来したり伝っていき、迷惑を及ぼします。
空き家と言えども、大切な資産であり、家です。
それで、定期的に点検を行い、シロアリ被害のサインを見逃さないことが必要になります。
次回は、どうやって対策するかを記します。

シロアリ被害を防止するために、様々な会社が様々なサービスを行っています。
シロアリ被害にならないような空き家の管理についてもお困りの場合は、弊社または当職においても相談を受け付けております。
またお気軽にお問い合わせください。

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