限界集落の空き家について

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限界集落とは

空き家は、都市部にある場合もありますが、過疎地域にある場合もあります。
むしろ、そういう地方町村部といった過疎地にある空き家が多いのではないでしょうか。
そういう過疎地域のことを、限界集落という場合もありますが、限界集落の定義は下記の通りです。
限界集落とは、65歳以上人口が50%以上になった集落のことです。
65歳以上の人は、非生産年齢人口とみなされるので、65歳以上の人が過半数になりますと、その集落は、経済的は発展も難しく、その維持すら難しいという状態になります。
つまり、その集落は消滅し、無人の集落、いわばゴーストタウンになりかねない、ということになります。
なお、55歳以上人口50%以上で準限界集落、また65歳以上人口75%以上で、危機的集落と呼ぶことがあります。

限界集落の現実

2013年7月に、山口県の山中の限界集落で、事件が起きました。(写真は徳島県のもので、本件事件とは関係ありません。)
俗に、かつを事件とも言います。
村で一番若い63歳の男性が、村の住人に、草刈りのような雑用を頼まれて、様々の怨恨が募ったことにより、村の住民5名を殺害した、という事件です。
その男性は「つけびして煙り喜ぶ田舎者 かつを」などという張り紙をしており、現代の八つ墓村とも言われています。
この事件も、いろいろな要素はあるものの、問題の根底にあるのが、限界集落ゆえの事件ということです。
限界集落に移住したものの、その集落との人間関係の構築に失敗した、ということになるかと思います。
そのため、いきなり限界集落の空き家によその人や都会の人が移住しても、なかなかその地域に溶け込むのは困難な面があると言えます。
また、限界集落は、人口の減少かつ人口希薄であるため、交通の減便や廃止があったり、人を引き付ける観光資源が自然以外にはなかったり、行政機関や商店から遠いなど、生活するうえでの困難が増し加わっているという状況です。

限界集落が増える原因

大都市と言えども、限界集落はあります。
古い公営・UR住宅などは、高齢者が残されて、限界団地となりつつあります。
都心から遠い、京都市の洛西ニュータウンのような住宅地でも、高齢者だけが残されていくので、限界集落になってきています。
すでに、洛西地区は、かつての人口の3分の2にまで減少した、ということです。
そして、都市部から離れた地方の限界集落は、これから激増します。
限界集落が増える最大の原因は、人口流出です。
限界集落の主な産業は農業で、他の産業が極めて少なく限られている状況のため、若い人は仕事と刺激を求めて都会に出ていきます。
また地方の移住がブームになっているとはいえ、限界集落の田舎暮らしは、上記の事件のように、人間関係と利便性で困難を極めることがあります。
確かに、高齢者は、長年住み慣れた土地を離れたくないという人が多く、限界集落からの移住はあまりないと言われています。
しかし、資産のある高齢者が、不便な限界集落を離れ、利便性が高く、医療機関も近い都会のマンションに移住するという傾向も出てきています。
その結果、限界集落には空き家が連なる、という現象となります。
その空き家は、売るにしても貸すにしても、困難を極めることとなります。

限界集落の空き家の活用をどうしたらいいか

限界集落の家は、極度に需要が落ちた立地にあると言えます。
そのため、売るのも貸すのも一苦労、という状態になります。
不動産業者にとっても、仲介手数料が極度に安くなるため、なかなか扱えない物件となります。
そのため、市町村の空き家バンクや、家いちばといったサイトを使用することになります。
空き家バンクといっても、各市町村により、そもそもない所もあり、ほとんど機能していない市町村もありますが、充実している市町村もあります。
一例として、京都府綾部市の空き家バンクは、下記の通りです。
あやべ定住サポート http://www.ayabe-teijyu.org/akiya/
また、和歌山県の空き家バンク https://www.wakayamagurashi.jp/akiya/index.php
また、家いちばという、空き家の売却を、売主と買主の双方で直接行えるようなサイトもあります。
どうしようかと悩んでいる空き家や空きビルの買い手を、自分で探すことができるサイトということです。
家いちば http://www.ieichiba.com/
また、ジモティーなどの個人売買サイトも活用できます。
一例として、ジモティー京都版 https://jmty.jp/kyoto
家を解体するにも費用が掛かります。
また、家を持ち続けていると、管理費用や固定資産税がかかりま
そのため、売却したり、固定資産税を賄う程度の家賃で貸すという方法もあり、それで上記のようなサイトを使用する、ということになります。
しかし、いずれにしても限界集落は、需要が低い地域にあたりますので、隣地の人に購入を勧めるなどと共に、根気強く上記サイトの掲載を続けるなどという努力は必要になります。

限界集落の空き家をどうするのか、そのまま活用するか、またどのように売却や賃貸へと持っていくのかについても、各地域や物件の状況により個別性があります。
そういった空き家の管理や整理、活用、また農機具の管理等についてもお困りの場合は、弊社または当職においても相談を受け付けております。
またお気軽にお問い合わせください。

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