空き家管理の巡回サービスを外部業者に依頼する際の注意点について
できることは自分でする
空き家管理については、まず自分で出来る簡単なことは、自分ですることができます。
その方が、費用も掛からないか、安くすみます。
しかし、遠方に住んでいる、時間がないなどで、自分では空き家の管理は不可能ということも多いです。
そのために、空き家管理を外部業者に依頼するという手段があります。
それでも、ある程度の管理コストはかかってきます。
それで、以下に空き家を将来的にどうするかという目的別に、気を付けるべき注意点について記します。
売却、資産価値維持が目的の場合
将来的に空き家不動産の売却を考える場合、1円でも高く売りたいと思うはずです。
そのために、空き家不動産の資産価値を落とさないように維持管理することで、売却の際、満足いく査定額を不動産会社に提示してもらい、それで売却額を高くするということができます。
賃貸でも同様で、保守状態の悪い家は、借りてもらえないかもしくは賃料を安くするしかないので、賃料を上げるには、維持管理の状態を良くしなければなりません。
それで、売却にしても賃貸にしても、査定されるポイントの影響の大きい箇所・項目に絞り込んで、その部分の空き家巡回サービスの管理メニューを選んでいけばよい、ということになります。
資産価値維持のために気を付ける点
1.家の印象を良くする。
2.外観とエントランスを良くする。
3.家を汚さないこと。
4.においや残置物に注意。
次に上記の説明をします。
まず、1,について。
空き家を査定したり、入居希望者でもそうですが、家の印象を重視します。
印象が悪ければ、評価額は下がります。
長年放置していたら、当然家が傷んできますので、評価額は下がります。
きれいにしておくと、印象が良くなりますので、高く売ったり貸したりができます。
2.について。
空き家の印象は、外観や玄関から始まります。
住宅の外壁のペンキの状態や、窓ガラスの透明度、玄関の清掃具合などが関係してきます。
また、庭のある空き家では、最低でも庭の雑草の刈り取りも必要になってきます。
3.について。
玄関に壊れた傘を放置していたり、ドアが外れている、開かないなどですと、いっぺんに印象が悪くなります。
庭の庭木が敷地の外にはみ出ていないかどうかにも、注意が必要です。
それで空いている家だから多少汚れていても構わないとはいえません。
最後に4.について。
空き家は換気が不十分になりやすく、そのためカビのにおいがすると、評価が下がってしまいます。
家財道具や荷物が残っていても、印象が落ちてしまいます。
これらのことは、まず自分自身できっちりと修繕の手はずを整えてから、空き家巡回サービスを発注するのが良いと思われます。
近隣とのトラブルを回避するのが目的の場合
空き家管理巡回サービスを利用することによって、空き家を原因とする近隣住民間のトラブルを回避することもできます。
空き家の周辺の住民は、テレビニュースで空き家やゴミ屋敷の問題、不法侵入や放火事件が報道されるたびに、「うちの隣の空き家は大丈夫だろうか」「きちんと所有者は管理しているのだろうか」と不安になります。
そういった心配があると、害虫など、ほんの少しの不具合があるたびに、「あの空き家のせいではないか?」などというクレームにつながっていきます。
ところが、空き家を巡回して定期的に確認してくれる外部サービスが関与していることが分かると、住民は、作業員が空き家に出入りしているのを目にしているだけで、「きっとこの家は安全に管理されているのだろう」という安心感を持ちます。
当然、万が一トラブルの種が発生した時も、無管理状態の空き家だった場合と比較すると、圧倒的に有利になります。
空き家の巡回サービスについても、弊社をはじめ、様々な会社が様々なサービスを行っています。
空き家の管理についてもお困りの場合は、弊社または当職においても相談を受け付けております。
またお気軽にお問い合わせください。