空き家管理の巡回サービスについて
「特定空き家」の現状について
家を空けたまま放置していくと、だんだん家が朽ちていきます。
そうなると、瓦が落ちたり、壁材が飛んできたりと、ご近所に迷惑な空き家となる可能性があります。
そういう家が、空家対策特別措置法に定める、「特定空き家」となってしまうことがあります。
一例として、木造家屋密集地帯のある京都市では、「空き家の適正な管理は、空き家所有者の責務であるため、本市に通報のあった空き家については、現地調査、所有者調査の上、所有者に対して、空き家を適正に管理するよう指導等を実施しております。」と広報しています。
また指導等の状況については、以下の通りとしています。
平成28年度末の指導状況として、
通報総数(累計) 1,703件
要対応案件(累計) 1,315件
うち指導中 526件
調査中 331件
解決済み 458件
「特定空き家」に該当してしまうと、一番悪い結末としては強制代執行、つまり行政側が解体を行い、解体費用を所有者側に請求する、ということになりかねません。
それで、仮にその空き家を売却するか、賃貸するか、解体するかが決まらないし、決められない場合、最低限空き家を管理しないといけません。
適切な管理をしないと、放火されたり崩落したり、犯罪に利用されたりする場合があります。
そのために、空き家管理の巡回サービスを利用する価値があると言えます。
空き家を管理してくれるサービスについて
できたら所有者自身で、月1回でも、できたら半年1回でも、空き家をご自身で訪れて、現在の状態を目視確認することができます。
定期的に出入りしていたら、それだけで家の状態をある程度把握できますし、修繕もまだまだ安く済むということはあるかと思います。
しかし、遠方に住んでいるなどの理由で、それも困難な場合があります。
それで、現在はそういった空き家の所有者のために、いろいろな企業が、いろいろなスタイルでの、空き家管理の巡回サービス、空き家の管理代行サービスを提供しています。
こういった外注サービスの利用を検討することができます。
最近は、空き家が増加してきたことから、空き家管理のニーズが多いために、対応できる企業も増え、価格も安くなってきました。
空き家管理の種類や内容について
さて、空き家管理の種類や内容にはどういうものがあるのでしょうか?
1.空き家の外側に関する管理
これは、空き家の外観だけの管理で、築浅または空き家期間が短い場合などに使えます。
2.空き家の内側に関する管理
空き家の内部にまで入ってきてもらって、管理代行してもらうものです。
空き家の外側だけの管理に比べて、価格は少し高くなります。
これは、家の内部の換気や水道の通水作業が入るので、かび発生予防や水道器具の状態維持となります。
そうやって、家の状態をかなり良好に保ち、そうやって資産価値の維持をすることを目的としています。
空き家管理サービスの選び方
空き家管理サービスの企業が増えてきました。
そして、その業種もばらばらです。
しかし、サービス内容は大きく差異がありません。
それで、業者選びは、「将来的に、空き家をどうしたいのか、売却か、活用か、自己で住むのか、解体か」などを考慮した上で行うことができます。
例えば、不動産会社の巡回確認サービスのねらいは、物件売却の手伝いをしたいという目的があります。
また、警備会社の巡回確認サービスは、警備業務の一環として行うため、防犯が主力となります。
住宅メーカーの空き家管理サービスは、リフォームや建て替えの受注を狙って行っている、ということです。
こうやって、空き家管理サービスは、本業の営業活動の一環として位置付けているケースがありますので、空き家所有者としては、サービス内容や料金だけでなく、業者の全体像を見ながら選択するということになります。
空き家の管理についてもお困りの場合は、弊社または当職においても相談を受け付けております。
またお気軽にお問い合わせください。